飲食店の店長コーチングメルマガ「ラポール」
コーチングメルマガ
今日は、コーチング用語「ラポール」についてです。
「ラポール」とは、「心の架け橋」などと、言われています。
つまり、お互いが相手の心とつながっており、相手に安心して話せる状態になっていることを言います。
これは、コーチングの基本中の基本です。
この「ラポール」は、コーチングだけでなく、セールスマンのスキルとしても有名です。
そんな「ラポール」の状態を、部下と作り上げることは、店長にとってはとても大切な事です。
では、実際にどんな事をして築きあげていくのでしょうか?
有名な方法としては、
1.ミラーリング
2.ページング
の2種類があります。
まずは、「1.ミラーリング」です。
おそらく、「ミラーリング」という言葉を聞いた事はある。なんて方も多いのではないか?と思います。
簡単にいうと、「目線や動きを相手に合わせる」「物まねする」という事になります。
言葉通りに「相手の鏡になる」ということです。
例え話の定番は、カフェのカップル編です。
彼が、コーヒーを飲み始めると、ほぼ同じタイミングで、彼女もコーヒーを飲む。というものです。
これは、相手がマネされていると感じ、不快に思わないようにすることが大事です。
ポイントは、①相手を少し遅れてすること。②相手より少し小さめなアクションにすることです。
自然な「ミラーリング」は、良い一体感を生み出します。
次は、「2.ページング」のお話です。
「ページング」とは、相手に合わせることです。
「で、何を?」と思われたと思います。
それは、「言葉のトーンや速さ」などです。
ちょっと、想像してみてください。
1人が、マシンガントークで話しているのに、相手がゆっくりと間を置きながら返事をしているとします。
どうですか?
盛り上がってそうですか?
つまり、
①相手が話しているペースに合わせてあげる。
②相手のテンションが高い時には、同じテンションにしてあげる。
などが、ページングです。
また、言葉づかいなども大切です。
片方が気さくな言葉づかいのに、片方が敬語を使っている。
これでは、失礼は無いですが、精神的距離は縮まりません。
従業員との良好なコミュニケーションは、ラポールが気付かれていないと出来ません。
勿論テクニックだけではなく、人間的な信頼感が最も重要ですが、相手が話しやすい環境を作れる技術も店長には必要だと思います。