飲食店の店長コーチングメルマガ「マズローの5段階欲求」
コーチングメルマガ
さて、今日は「マズローの5段階欲求」です。
有名なので、知っている方も多いのでは?と思います。
「マズローの5段階欲求」とは、人間には5段階の欲求があり、低次の欲求が満たされると、だんだん上位の欲求に上がっていくというものです。
よくピラミッドの絵で表現されます。
皆さんもピラミッドをイメージしてください。
1番下が「生理的欲求」・・食欲、睡眠欲など生きるために必要な欲求レベルです。
2番目が、「安全の欲求」。・・危険から逃れ、安全に過ごしたいという欲求です。
3番目が「社会的欲求」・・「愛と所属の欲求」や「帰属の欲求」とも言われ、愛情のあるどこかのグループに所属したいという欲求です。
4番目が、「自我の欲求」・・他人から尊敬されたい。人の注目を得たいなどという欲求です。
5番目が「自己実現の欲求」・・自分の価値観のもとに、自分の夢や目標を実現したいという欲求です。
低次の欲求が満たされることにより、上位の欲求に進みます。つまり、「生理的欲求」が満たされると「安全の欲求」に進むということです。
では、実際にお店で働くアルバイトさんのケースで考えてみましょう!
「生理的欲求」が満たされていない人は、今の日本では少ないと思います。
では、「安全の欲求」は、どうでしょうか?
こちらも、満たされていない人は少ないのではないのでしょうか?
次の「社会的欲求」は、どうでしょうか?
こちらは、店長の皆様に大きく関わる問題だと思います。
1人の部下に対して、この欲求を満たせてあげられていますか?
退社率の問題は、ここがポイントです。
愛情を持って、一人一人を店舗の大切な一員であると感じさせてあげていますか?
人は、「常に自分はここにいてもいいのだろうか?」と不安になるものです。
「無視」が、一番人間は怖いのです。
それが、「いじめ」のような意図的なものでもなくても、そう受け止められてしまうような事があれば、相手は傷付きます。
こんな素敵な上司や仲間に囲まれて、自分は幸せだと感じさせてあげてください。
次は、4番目の「自我の欲求」です。
これは、他人から注目されたい。尊敬されたい。このグループに貢献したい。などの欲求です。
つまり、「自己重要感を高めたい」という欲求です。
「俺ってすごいでしょ?」「私って、凄い人」と自分で思いたいということです。
店長の皆さんは、各メンバーにこのように感じる場面や役割を、きちんと提供してあげることが、大切になります。
最後は、「自己実現の欲求」です。
こちらは最も上位概念です。
他人は関係なく自分の価値観で、目標を決め、それを達成したいという欲求です。
イチロー選手を想像してもらえれば、良いと思います。
「マズローの5段階欲求」を意識して、お店の従業員を見てもらえると、何かに気付くと思います。
特に、3・4段階の「社会的欲求」「自我の欲求」をいかに満たしてあげるかが、店長の腕の見せどころになります。