懐石料理(茶懐石)
正式なお茶事でお茶をすすめる前に出す簡素な食事から生まれた料理形式のこと。
安土、桃山時代に千利休が、一汁三菜を基本にして完成させた。
「懐石」の語源は、昔、朝と昼の2回しか食事をしない禅宗の修行僧たちが石を温めて懐に入れ、寒さと空腹を凌いでいたことに由来している。
本膳料理がすべての料理を同時に並べるのに対して、懐石料理は作りたての料理を一品づつ出すのが特徴である。
料理の内容も、実用美を伴う姿にして、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままにいただけるように考られている。