TROUBLE Q&A お悩み相談Q&A
前任店長との比較に疲れています・・・
最近、異動で店舗が変わりました。
当然、現在のスタッフは前任の店長が採用され、教育されたスタッフ達ばかりで何かにつけて前任の店長と比較されてしまいます。
「前の店長はそんなこと言わなかった。」だとか、「前の店長はこうだった。」とか・・・・・
素直に自分の指示に従ってくれなくてとてもやりにくいです。
どうすれば、自分のやり方に従ってくれるようになるのでしょうか?
チェーン店の店長の方なら、多くの方が感じたことがあるお悩みだと思います。
実際、自分も苦労したこともあります。
特に、個性の強い店長の後に配属になると、このパターンは非常に多いです。
自分好みの自分の言う事だけを聞くアルバイトばかりにしてある可能性が高く、次の店長が配属になると違和感を感じるため、とてもやりづらく感じます。
さて、一方でアルバイトに目を向けると、アルバイトも同様に今までと違う店長に違和感を感じ、どのようにして良いのか?困惑してしまいます。
ましてや社会経験の少ないアルバイトだとなおさらだと思います。
対策としては、やはりスタッフの皆さんとよくお話をする事だと思います。
でも、まずは店長が話をするのではなく、よく聞いてあげる事が大切だと思います。
自分の事をよく知ってもらうことも重要ですが、まずは相手をよく知りましょう。
仕事に関してどのように感じているのか?
どんなことを気にしているのか?
仕事に何を求めているのか?
どんな時にやる気になるのか?
どんな性格なのか?
話を聞いて受け入れて上げる事が、相手に対しての最大の存在承認です。
そして、今までお店で取り組んできたことを否定するのではなく、大いに承認してあげましょう。
自分としては少し違うなぁと思っても、それが正しいと思って教えられてやってきているのですから・・・・・。
過去を否定されると、人間は存在否定をされてしまったと感じます。
店長として赴任した時に、自分が考えるオペレーションと違う事があり、戸惑うことがあると思います。
自分が考えている「行動」と異なっている場合は、何故その方法をするのか?を考えます。
本人に直接聞いても良いと思います。
その際に、相手の「意識」と「行動」に分けて考えます。
「意識」は、仕事に対しての考え方です。ここの「意識」の部分が間違っている場合は面談を実施し、改めてもらうように指導を継続的に行ないます。
「方法」が違う場合は、どちらの方法が経営理念やお店のコンセプトを表現しているか?どちらが顧客満足につながっているか?を考え、判断して最適と思われる方法を指導していきます。
「普段、自分がやっている方法と違うから」という理由での判断はしないようにしましょう。
勿論、マニュアルがある場合はそれが正解ということになることが多いと思います。
このように、「意識」と「行動」に分け、分析して行動していくことが望ましいと思います。
「行動」の裏には、何かの「理由」や「背景」が含まれています。
その事を踏まえ、まずは相手を全て受け入れ、やはり自分の方法が最適だと判断するのであれば、それを従業員に伝え、指導していけば良いと思います。
このプロセスを踏む事が、従業員の信頼関係の構築にもつながります。
また、多くの選択肢を検証することより、新しい発見があるかもしれません。
是非、諦めずに取り組んでみてください。